休日

朝、目覚ましの音が聞こえる。遠くで鳴っている。止めに行かないと、止めに行かないと、と思いながら夢の中で考える。そこに目覚ましはない。そこの戸棚もない。虚ろに目が覚めて携帯のアラームを止める。何て事はない、枕の下に入っていて音がこもっていただけだった。
ベッドから身体を起こし、トイレに向かう。用を済ませある事に気づく。今日は休みだ。よし!二度寝しよう。ふと気付いた休みの事実に得した思いを胸に、ポッカリと空いた掛け布団のの穴に身体を滑り込ませる。暖かい、この暖かさが欲しくて部屋の窓は空けてある。安心感が身を包み睡魔がローリングクレイドルを極めてくる。たぶん5秒と持たなかったであろう。
目が覚める。やつとの四角いジャングル(ベッド)での戦いは完全に敗北だった。さて、地獄の扉を開けに三軒茶屋に行こう。